STORY of "MY COLOR"
0123sies
aka, ao, kiiroには、アパレルやアウトドア、雑貨 etc それぞれオリジナリティに溢れた独自の“色”を持つさまざまなブランド、企業、チームが出展しています。
《STORY of "MY COLOR"》は、そんな個性的な出展社(者)のみなさんにフォーカスし、その誕生から今にいたるまでの物語、想いを聞かせていただくコンテンツ。
最初のストーリーは、アパレルメーカーのWeb担当から、出産を期にご自身の子育ての中で感じた、海外と日本のベビー肌着/子供服の違いから理想のカタチを求めて自らのブランド“0123sies(サンジー)”を立ち上げた、代表/デザイナーのSAKIKOさんにお話を伺いました。
幼児用の上下一体型の衣服のことをワンジー(onesie)といいます。
0-3才までのワンジーブランドが、0123siesです。
自我が芽生えはじめるといわれている4才。
ちいさな人の意思決定、個性を尊重したいという気持ちを込めて、0-3才までのサイズ展開にしています。
洋服を選ぶ、着る、着こなす。洋服って、楽しい。
読めないブランド名は、この世に五万とあります。
記憶に残りやすいこと、ネットで検索しやすいことを重視しました。
アップサイクル設計で1枚2役ちいさな人の日常着 0123sies (サンジー)
こどもの頃から好きだったファッションの世界。
出産を期に導かれるように再会、ブランドがカタチづくられるまで。
⎯ブランド開始までの流れを教えてください。
アパレルメーカーでWeb担当。2021年に出産。
イギリス人・夫と二人三脚の子育てが始まり、ヨーロッパと日本のベビー肌着、服の違いに気づきます。両方のイイトコロドリをしたベビー服は作れないだろうかと、息子に着せていたお気に入りを改良しはじめたのがブランド立ち上げの始まりです。
リサイクルボックスに詰め込まれた服。同じ柄のサイズ違いを買い揃える違和感。お気に入りを長く着せられたらいいのに...。
計画的陳腐化、使い捨ての感覚を目の当たりにし、アップサイクル設計(二次使用できる)のアイデアを具現化していった。
⎯そこから“自分でつくろう!”と思えるまでって、なかなか距離のあることですよね?
ファッションには元々興味・関心があったんですか?
ただただ、ちいさな洋服のかわいさに魅了されて。取り憑かれて。笑
国内には、センスのいいと思える子ども服が少なく、出産準備をしていたときからイギリス、ヨーロッパやアメリカから個人輸入をしていた。
中学生のときに、モード雑誌『VOGUE』を定期購読していたほど無類のファッション好き。
⎯いざブランドを立ち上げるに当たって、ゼロからのスタートを切ることへの不安もあったと思うんです。
はさみでカットするという今までにないアイデアが受け入れられるか不安だった。
実際に着せるママたちからは、口を揃えて「画期的!」、「洗濯品質表示タグをカットする感覚」とのリアルボイスをいただいてようやくほっとすることができた。
現役ママでWebデザイナーでもある自身と、イギリス人・夫でインダストリアルデザイナーの視点を取り入れたプロダクト発想の子ども服は、新鮮に映ることを知った。
誰でもアパレルブランドを立ち上げられる時代が後押しして、”強み” へと変わった。
それまでは、服飾デザイナーではないことを懸念していた。
⎯なるほど。実際に動き出したことで“気づき”やヒントを掴むことができたんですね。
ちなみに構想から実際にお客さまの手に届くまでどのくらいの時間が必要でした?
これだ!と、思い立ったのは2022年2月5日。自身の誕生日前日だった。
それから子育ての傍ら販売開始まで2年弱。
商品企画、縫子さんさがし、少量生産、テストマーケティング、縫製工場での1STサンプル、合同展示会出展でお客様の反応を見てから生産、クラウドファウンディングなど。
こどもの頃から好きだったファッションの世界。
出産を期に導かれるように再会、ブランドがカタチづくられるまで。
⎯ブランドコンセプトブランドから、デザイン、素材や機能など製品の仕様まで、ブランドを成立させるには無数の工程がありますよね?
テストマーケティングをしていた頃は、コンセプトを60%程度決めてとにかく手足を動かしていた。マーケティングの勉強をしながらアウトプット・インプット・リピートして、ようやく存在意義(パーパス)を言語化できるようになった。
商品のデザインは、”じぶんのこどもに着せたい服” であること。
アップサイクル設計の仕様はアイデアを縫製職人に伝えて、縫製上できること/できないことをヒアリング。プロフェッショナルとの相互理解に努めた。
⎯世の中に無数に存在するベビー服ブランドの中で、あとから参入することになるワケです。競合ひしめく市場で、どこに勝算があると考えたのですか?
プロダクトアウトの商品企画は、ターゲットを決めることから始まりますね。マーケティングリソースのある大企業が得意とするところ。0123sies のような小さく始めたブランドビジネスは、スキなモノであることの方が大切だと考えます。
それを決めたら、少量生産してテストマーケティング。気に入っていただいたママたち、お客様の声を聞いて、とにかく商品を改良改良改良。
スキなモノだから、楽しくコツコツ継続できる。毎日毎日飽きもせずに、To-do リストを塗りつぶしていたら、ここまで来ていました。悩んで眠れなくなる日もあるけど、ワクワクが止まらない感覚です。笑
⎯世の中に無数に存在するベビー服ブランドの中で、あとから参入することになるワケです。競合ひしめく市場で、どこに勝算があると考えたのですか?
プロダクトアウトの商品企画は、ターゲットを決めることから始まりますね。マーケティングリソースのある大企業が得意とするところ。0123sies のような小さく始めたブランドビジネスは、スキなモノであることの方が大切だと考えます。それを決めたら、少量生産してテストマーケティング。気に入っていただいたママたち、お客様の声を聞いて、とにかく商品を改良改良改良。スキなモノだから、楽しくコツコツ継続できる。毎日毎日飽きもせずに、To-do リストを塗りつぶしていたら、ここまで来ていました。悩んで眠れなくなる日もあるけど、ワクワクが止まらない感覚です。笑
⎯ブランドコンセプトブランドから、デザイン、素材や機能など製品の仕様まで、ブランドを成立させるには無数の工程がありますよね?
テストマーケティングをしていた頃は、コンセプトを60%程度決めてとにかく手足を動かしていた。マーケティングの勉強をしながらアウトプット・インプット・リピートして、ようやく存在意義(パーパス)を言語化できるようになった。
商品のデザインは、”じぶんのこどもに着せたい服” であること。
アップサイクル設計の仕様はアイデアを縫製職人に伝えて、縫製上できること/できないことをヒアリング。プロフェッショナルとの相互理解に努めた。
⎯当然、“製造”という最もハードルの高い工程があります。それまで縫製や染色などの経験はあったのですか?
わたしは、いまでも縫製の素人です。
家庭科の授業の延長で、シャツの袖を付け替えたり、スカートを作ったりした程度の縫製知識しかありませんでした。ベビー服デザイナーで実務経験のある友人に、適した生地や副資材、ホルマリン検査必須など1から10まで教わりました。
一般人お断りの生地商社へ同行してもらったこともあります。
日本の大手ベビー服の生産を請け負っている縫製工場(OEM)は、人づてに紹介していただきました。人仕事の洋服作り。縫製工場、人との相性は、何より大切です。
こどもの頃から好きだったファッションの世界。
出産を期に導かれるように再会、ブランドがカタチづくられるまで。
⎯さまざまなハードルを持ち前の行動力と、周囲の助けを得て乗り越えてこられたSAKIKOさん。少しづつ形になっていったブランド。プロモーションetc 前職でのご経験がプラスになったこともあったのでは?
ブランドコンセプト、商品品質、原価率を踏まえて価格設定をしました。
競合他社の価格設定は、ひと通り目を通しました。新規お取引の際は、人となりがわかる対面がいちばん。子育てをしながらブランドを運営していることもあり、合同展示会出展がお取引先様と出会うのに効率が良いと感じています。
ブランドや商品についてお伝えし、お取引先様の店舗運営、その先にいらっしゃるお客様が見える最良の機会でもあります。オンラインが当たり前の時代ですが、どんなビジネスも人対人で成り立っていることを再認識しています。
また、テストマーケティングをしていた頃には不透明だったお客様ですが、マルシェなどに出店してみると、実際に商品を気に入っていただける方たちが見えてきました。
いまは、その方たちにとって手に取りやすい場所(販売先様)を探しています。
プロモーションは、前職での実務経験がフルで活きています。
赤ちゃん・こどものコンディションが保てるような撮影のタイムスケジュールを組んだり、スタイリングを組んだり、デジタル上で魅せる世界観を作り込むのは、わたしの得意とするところです。